WORKNC 2022.1
WORKNC 2022.1 の主な機能強化は以下のとおりです。
- DESIGNERからWORKNCへの"CAM送信"ワークフローの改善
- サーフェス仕上げの改善
- ストックに対するホルダー干渉回避
- Waveform荒加工に最終パスを追加
- オーバーラップオプション付きの同時5軸加工ツールパス
DESIGNERからWORKNCへの"CAM送信"ワークフローの改善
高度な金型加工を実現する、世界有数のソリューションであるWORKNCは、製造準備用CADとしてDESIGNERを含む独自のワークフローを備えており、DESIGNERの"CAM送信"コマンドを改善することで、ソリューションを強化しました。
DESIGNERは、Hexagonの高度なテクノロジーにより、最先端のダイレクトハイブリッドモデリング機能を提供します。穴やポケットをふさいだり、欠けたフェイスの修復をしたり、サーフェスの延長など、事前にモデルを準備することで、その後の製造作業が非常に簡単になります。
シンプルで強力な"CAM送信"コマンドを使用すると、CADアプリケーションから直接WORKNCのワークゾーンを作成し、適切なモデルがストックと治具として自動的に割り当てられます。カーブ、サーフェスリスト、サーフェスリストグループなどのCAM要素が自動的に作成できます。
この工程により、あらかじめ加工順序を定義し、準備したプロジェクトのツールパス計算を自動的に開始できるようになりました。また、作成するワークゾーンの保存先ディレクトリを定義できます。既存のストックモデルも選択可能です。
サーフェス仕上げの改善
WORKNCは、ネイティブファイルまたはDESIGNER Companionからソリッドモデルをインポートする際に、内部ジオメトリモデル計算を最新化します。特にサーフェスの交差は重要な改善であり、モデル全体にシームレスな仕上げ加工を実現します。
ストックに対するホルダー干渉回避
荒加工では、シャンクとホルダーを含む工具アセンブリを事前に選択し、WORKNCがストックとの干渉を回避するか、工具のみで計算して(より高速)、後でホルダーを選択することが可能です。これまで、WORKNCでは、後で選択したホルダーは、ストックモデルではなく、パーツに対してのみ干渉チェックを実行していました。バージョン2022.1では、選択したホルダーとストックモデルの干渉をチェックするようになり、干渉を回避することでプロセスの安全性を向上させました。
Waveform荒加工に最終パスを追加
HexagonのテクノロジーであるWORKNCのWaveform荒加工は、荒加工ツールパス実行後に仕上げ加工を行うオプションを統合したもので、一定の工具負荷を実現します。これにより、サーフェス仕上げ加工が保証され、粗い部分のフェイスを滑らかにするための余分なツールパスが不要になります。ユーザーエクスペリエンスが向上し、2Dポケットの加工では、残し代がゼロになると、余分な仕上げツールパスが不要になります。
同時5軸加工ツールパスにオーバーラップオプション追加
市場をリードするWORKNCの同時5軸加工ツールパスは、すべてのパスでオーバーラップオプションが追加され、これにより工具のたわみによる加工段差を回避し、サーフェス仕上げを確実に改善します。